首の痛みの原因とは
首の痛みは、多くの方が一度は経験する症状であり、その原因はさまざまです。日常生活の中で比較的よく見られる要因として、長時間の不適切な姿勢が挙げられます。デスクワークやスマートフォンの使用時に、首を前に突き出した姿勢を続けることで、首周囲の筋肉や関節に負担がかかり、痛みにつながることがあります。
また、寝具や寝姿勢も首の状態に影響します。枕の高さが合わない場合や、不自然な姿勢で睡眠をとることで、起床時に首の痛みを感じることがあります。さらに、ストレスや疲労の蓄積によって筋肉が緊張しやすくなり、痛みが生じる場合もあります。
そのほか、運動不足による筋力低下、急な動作による筋肉や関節への負担、寒冷環境による筋肉のこわばりなど、生活習慣や環境要因も関係します。加えて、加齢に伴う椎間板や関節の変性が進行することで、慢性的な首の痛みがみられることもあります。
これらの原因を理解し、姿勢や生活習慣を見直すことは、首の痛みの予防や悪化防止につながります。症状が続く場合や日常生活に支障がある場合は、医療機関への相談が大切です。
首の疾患でみられる主な症状
- 首の痛み
- 肩こり
- 頭痛
- めまい
- 手や腕のしびれ
- 吐き気 など
※症状の現れ方には個人差があります。
首の痛みを伴う主な疾患
ストレートネック
ストレートネックとは、本来ゆるやかなカーブを描いている首の骨(頚椎)が、まっすぐに近い状態になることを指します。長時間のデスクワークやスマートフォン使用など、現代の生活習慣が関係していると考えられています。
この状態では、首や肩周囲の筋肉・靭帯に負担がかかりやすく、首の痛みや肩こりがみられることがあります。また、首の可動域が制限され、頭痛やめまいなどの症状を伴う場合もあります。
ストレートネックは姿勢の影響が大きいため、日常生活での姿勢の見直しや、医師・理学療法士の指導のもとで行うストレッチや運動が、症状の軽減に役立つ場合があります。
寝違え
寝違えは、起床時に首の痛みを自覚することが多い状態で、睡眠中の姿勢や首への負担が一因と考えられています。首周囲の筋肉や軟部組織に負担がかかり、炎症や筋緊張が生じることで痛みが出る場合があります。
多くの場合、寝違えによる痛みは数日以内に軽快しますが、痛みが強い場合や、症状が改善しない場合には医療機関の受診が勧められます。
予防のためには、枕やマットレスなど寝具の見直しや、首に負担のかかりにくい寝姿勢を心がけることが大切です。日中に首や肩を動かす軽い運動やストレッチも、首周囲の柔軟性維持に役立つとされています。
頚椎症
頚椎症は、加齢などに伴う頚椎や椎間板の変性により、神経や脊髄が圧迫されることで起こる疾患です。中高年以降に多くみられ、首の痛みに加えて、肩や腕のしびれ、手指の動かしにくさなどの症状を伴うことがあります。
診断には、問診や診察に加え、X線検査やMRI、CT検査などの画像検査が行われます。治療は症状の程度に応じて検討され、一般的には薬物療法やリハビリテーションなどの保存的治療が中心となります。症状が進行している場合や、保存的治療で十分な改善がみられない場合には、手術が検討されることもあります。
当院では、手術が必要と判断された場合には、同一法人の調布くびと腰の整形外科クリニック(https://sekitsui.clinic/surgery/)と連携し、適切な診療につなげています。
