自由が丘駅南口から徒歩3分。首や腰の痛みやしびれにお悩みなら自由が丘くびと腰の整形外科関節のクリニック

〒158-0083 東京都世田谷区奥沢5-20-22 フレア369 2F,3F

症状

坐骨神経痛

坐骨神経痛とは?

坐骨神経痛は、主に腰からお尻、そして足にかけて広がる痛みをきたす症状です。あくまでも症状をさしている言葉で、病名ではありません。そのため、原因を精査して適切な治療方法を検討することが何より重要です。症状は徐々に進行することもあれば、急激に発症・悪化することもあり、多くの人々にとって日常生活に支障をきたす厄介な問題となっています。

坐骨神経痛の基本的な症状

坐骨神経痛の基本的な症状は、主に腰からお尻、そして脚にかけての痛みです。この痛みは片側の脚に集中することが多く、電気が走るような鋭い痛みや、鈍い痛みとして感じられることがあります。痛みの程度はさまざまで、長時間立っていたり、座ったりすると悪化することが一般的です。さらに、くしゃみや咳をした際に痛みが悪化する方もいます。また、悪化すると脚に力が入らない、感覚が鈍くなるといった症状を伴うこともあります。これにより、日常生活の中で歩行が困難になるなど、移動に支障をきたす場合も少なくありません。これらの症状が現れた場合は、早期に医師の診断を受け、適切な治療を行うことが重要です。坐骨神経痛を放置すると、麻痺などの神経症状が悪化し、治療に時間がかかることがありますので、注意が必要です。

坐骨神経痛の主な原因

坐骨神経痛はあくまで症状をさしている言葉であり、その原因は多岐にわたります。原因として多いのは椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症などで、外傷による骨折が原因となる可能性もあります。それらの詳細は各項目を参考にして頂ければと存じます。原因によって自然回復が期待できるものなのか、悪化する可能性がある病態なのかも変わってくるため、坐骨神経痛がある場合には医療機関でその原因を特定することが非常に重要です。

坐骨神経痛の診断方法

坐骨神経痛の原因検索は、患者様の症状と医師による詳細な評価を基に行われます。まず、どのような状況で痛みが発生するのか、痛みの部位や強度、持続時間などを詳しく尋ねます。これにより、坐骨神経痛がどのような形で現れているかを把握します。次に身体所見の検査が行われ、神経の働きや筋力、反射の異常を評価します。様々なテストを行うことで、痛みの引き金となる動きを特定することも重要です。
こうした所見を踏まえたうえで画像診断が行われることが多く、X線、MRI、CTスキャンなどが使用されます。これらの検査は、腰椎や神経の状態を詳細に把握するために不可欠です。特に、MRIは神経の圧迫の有無を確認するために有効です。X線は骨の異常や安定性を探るのに役立ち、CTスキャンは骨の詳細な形態を評価できるため、これらの検査を組み合わせることで包括的な診断が可能になります。当院ではMRIやCT検査が必要な場合、専門の医療機関を紹介いたします。
また、診断の過程で他の可能性のある疾患を除外することも重要です。例えば、糖尿病性神経障害や血管障害が痛みの原因である可能性もあります。このように、坐骨神経痛の原因検索は多角的なアプローチが求められ、正確な診断を行うためには医師の経験と知識が不可欠です。そして、坐骨神経痛の原因を特定することで、適切な治療計画を立てることができます。

坐骨神経痛の治療法

坐骨神経痛の治療法は、患者様の原因や重症度に応じて多岐にわたります。
一般的には、まず薬物療法が行われます。痛みを抑えるための鎮痛剤として、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やCaチャネル阻害薬(プレガバリンなど)が処方されることが多いです。また、筋肉の緊張を和らげるための筋弛緩薬や、血流を促進するプロスタグランジン誘導体も使用されることがあります。これに加えて、慢性的な痛みを伴う場合には「抗うつ薬や抗てんかん薬などの他の薬剤が処方されることもあります。使用には医師の判断が必要になり、よく相談して選択しましょう。
また、外傷による骨折が原因となっている場合には、背景である骨粗鬆症の検査をしつつ、必要に応じて骨粗鬆症の治療介入を行います。こうして骨折が治癒すると坐骨神経痛が軽減されることがありますし、また治癒できない場合でも骨粗鬆症の改善は手術の際の成功率を高めるために重要です。当院では患者様の病態に応じて様々な骨粗鬆症薬による治療を行っております。
一方、非薬物療法も重要です。理学療法士によるリハビリテーションは、筋肉を強化し、柔軟性を向上させる運動を指導します。これにより、腰椎部の神経にかかる負担を軽減し、痛みが和らぐことが期待されます。当院では、専門の理学療法士によるリハビリテーションプログラムを提供しており、症状の改善をサポートしています。
重症の場合や、上記の方法で効果が見られない場合には、手術が検討されることもあります。手術は、神経の圧迫の原因となっている椎間板ヘルニアや靱帯、骨棘などを除去する方法や、脊椎の不安定性がある場合には脊椎固定術などが行われるケースもあります。坐骨神経痛の原因を正確に診断することで、患者様にあった適切な手術方法を決定することが可能です。当院では、手術が必要な場合には、同一法人の調布くびと腰の整形外科クリニック(https://sekitsui.clinic/surgery/)の医師と連携し診療しております。
いずれの治療法を選ぶにしても、医師と患者様がよく相談し、症状に最も適した方法を見つけることが重要です。また、治療の効果を最大化するためには、患者様自身が生活習慣を見直し、適切なエクササイズを続けることも大切です。継続的な管理と指導により、坐骨神経痛の痛みを軽減し、生活の質を向上させることが可能です。

腰痛を和らげるためのエクササイズ

腰痛を和らげるためのエクササイズは、坐骨神経痛の症状を軽減し、日常生活の質を向上させるために非常に重要です。まず試していただきたいのが、ストレッチです。ストレッチは筋肉を柔軟にし、血流を促進することで痛みを和らげる効果が期待できます。例えば、ハムストリングストレッチや背中のストレッチは、腰部の緊張を和らげるのに効果的です。これに加えて、ヨガやピラティスもお勧めです。これらのエクササイズは、正しい姿勢の維持に役立ち、コアマッスルを強化することで腰への負担を軽減することに役立ちます。
当院のリハビリテーションでは、ピラティスを取り入れた運動プログラムもご提供しています。理学療法士が患者様一人ひとりの状態に合わせて、日常生活動作の改善をサポートいたします。

関連記事