肩の痛みとは
肩の痛みは、日常生活や仕事の動作に影響を及ぼすことのある、比較的よくみられる症状の一つです。
症状の程度によっては、腕の動かしにくさや夜間の痛みを伴い、日常生活に支障をきたす場合もあります。そのため、症状が続く場合には、原因を確認したうえで適切な対応を行うことが大切です。
肩関節の役割と影響
肩関節は、上腕骨・肩甲骨・鎖骨の3つの骨から構成され、身体の中でも可動域が広い関節です。
物を持ち上げる、腕を上げる、スポーツ動作など、日常のさまざまな動きに関与しています。
一方で、可動域が広い分、筋肉や腱への負担がかかりやすく、バランスが崩れることで痛みや不調が生じることがあります。肩の不調が姿勢や首まわりに影響する場合もあります。
肩の痛みの主な原因
肩の痛みの原因には、以下のようなものがあります。
- 肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)
明確な原因が特定できないことも多く、中高年以降にみられる肩関節周囲の炎症です。 - インピンジメント症候群(水泳肩など)
繰り返しの動作により、腱や関節周囲に負担がかかり、炎症や痛みが生じる状態です。 - 肩関節脱臼
外傷などにより肩関節が正常な位置から外れてしまう状態です。
※症状や原因は個人差があり、複数の要因が関与している場合もあります。
肩の痛みと首の関係
肩と首は、筋肉や神経を介して密接に関係しています。
首まわりの筋肉の緊張や神経の圧迫が、肩や腕の痛み・しびれとして現れることもあります。
デスクワークやスマートフォン使用時の姿勢など、日常生活の習慣が影響する場合もあります。
肩の痛みの主な症状
肩の痛みの現れ方はさまざまで、以下のような症状がみられることがあります。
- 鈍い痛み、鋭い痛み
- 肩全体または特定の部位の痛み
- 腕を上げる、背中に手を回す際の痛み
- 肩から首や腕にかけての違和感
- 肩の動かしにくさ(可動域制限)
- 日常動作や仕事、趣味への支障
肩の痛みの診断
診断では、症状や生活状況について詳しくお伺いし、肩の動きや状態を確認します。
必要に応じて、X線検査やMRI検査などの画像検査を行い、総合的に判断します。
肩の痛みの治療について
治療方法は、原因や症状の程度に応じて選択されます。
保存療法
- 薬物療法(消炎鎮痛薬など)
- 物理療法(温熱療法、電気療法など)
- 運動療法(可動域や筋力の改善を目的とした運動)
手術療法
- 保存療法で改善が難しい場合や、状態に応じて手術が検討されることがあります。
※治療方針は症状や検査結果を踏まえて判断します。
日常生活での注意点
- 肩に強い負担がかかる動作は無理のない範囲で行いましょう
- 長時間の不良姿勢に注意し、こまめに姿勢を整えましょう
- 温める、冷やすなどの対応は、症状に応じて行いましょう
肩の痛み予防のための運動
肩まわりの柔軟性や筋力を保つことは、肩の健康維持に役立つとされています。
- 肩回し運動
- 腕の上げ下げ運動
- 壁を使った肩甲骨の運動
無理のない範囲で継続することが大切です。痛みが強い場合は、運動を控え、医療機関へご相談ください。
